
韓国版『土用の丑の日』、伏日(ポンナル)って知ってる?参鶏湯を食べる文化の理由と魅力
目次
夏バテ対策に、韓国の知恵を借りてみよう

日本では「土用の丑の日」といえば、うなぎ。では、お隣の韓国では?実は「伏日(ポンナル)」と呼ばれる夏の三日間があり、参鶏湯(サムゲタン)を食べる風習があるんです。
韓国の人々にとって、参鶏湯は“夏を乗り切るための薬膳”。暑さで体力が落ちるこの時期、温かくて栄養たっぷりのスープで「内側から」整える文化が、今も息づいています。
伏日(ポンナル)っていつ?何をする日?
伏日は韓国の旧暦で決まる夏の三日間「三伏(サンボク)」を指し、
- 初伏(チョボク)
- 中伏(チュンボク)
- 末伏(マルボク)
だいたい7月中旬〜8月中旬の間に当たり、1年の中でもっとも暑い時期に集中しています。この期間、韓国では「補養食(ポヤンシク)」と呼ばれる栄養食を食べて、暑さで消耗した体力を回復するのが定番です。
韓国の夏=参鶏湯!その理由と魅力

韓国で「夏の元気メシ」と言えば、多くの人が真っ先に挙げるのが参鶏湯(サムゲタン)。実はこの料理、ただの“美味しいスープ”ではありません。深い歴史と健康の知恵が詰まった、れっきとした薬膳料理なのです。
その起源は朝鮮王朝時代までさかのぼります。もともと高麗人参や薬草を用いた鶏の煮込み料理は、上流階級の健康維持のための食事でした。それがやがて庶民にも広まり、夏の暑さに対抗する補養食(ポヤンシク)として定着していきました。
参鶏湯の主な材料は、高麗人参、もち米、ナツメ、栗、にんにく、そして鶏一羽。これらはすべて「気(エネルギー)」を補い、内臓を温め、免疫力や体力の回復を助けるとされる薬膳素材。漢方の知恵がそのまま食材に反映されています。

特に夏場に参鶏湯を食べるのは、韓国ならではの「以熱治熱(熱をもって熱を制す)」という考えに基づいています。暑いからこそ、あえて熱いスープを食べ、発汗を促して体温調整を助ける。結果、体は芯から整い、夏バテもしにくくなるという理屈です。
また、韓国では伏日(ポンナル)の期間になると、街の参鶏湯専門店には行列ができます。外食で食べるだけでなく、家庭でも手作りすることが多く、冷蔵庫にサムゲタンキットが常備されている家もあるほど。
味わいは、見た目よりずっとやさしく繊細。旨みが染みたスープは、塩を少しずつ加えて自分好みに調整して食べるのが韓国流。添えられるキムチとの相性も抜群で、発酵食品との組み合わせで腸内環境も整います。
近年では、健康志向の高まりから再注目され、若い世代にも「疲れたときに食べたいごはん」として人気上昇中。冷房冷えや寝不足で不調を感じたとき、参鶏湯を食べて整える、という人も増えているようです。
このように、参鶏湯は単なる一品料理ではなく、韓国の人々にとって「夏を乗り越える生活習慣の一部」。食を通じて体をいたわるという、その文化的背景がとても豊かで、理にかなった食の知恵なのです。
熱いもので暑気払い?それが韓国式
日本の夏=冷たいもの、というイメージとは逆に、韓国では「熱いものを食べて汗をかく」ことで体温調整を促し、疲労を防ぐ文化があります。
実際、冷たい食事は胃腸に負担をかけ、代謝を下げることも。夏こそ温かくて栄養豊富な食事を、という考えは理にかなっているのです。
手軽に参鶏湯を楽しむには?
とはいえ、本格的な参鶏湯は材料も手間もかかります。そこで注目したいのが「ボーンブロス」。

リッチスープの無添加ボーンブロスを使えば、鶏や野菜を入れるだけで、家庭でも参鶏湯風の栄養スープが完成。
鶏の骨からじっくり抽出されたアミノ酸やコラーゲン、グリシンは、まさに「飲む薬膳」。しかも無味・無添加だから、自分の味付けで仕上げられるのも魅力です。

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なぜ今、伏日文化に注目したいのか
現代の日本でも、夏バテ・冷房冷え・寝不足など、目に見えない不調に悩む人が増えています。
そんな今だからこそ、食で内側から整える“韓国式養生”の知恵が響くのではないでしょうか。
「熱いスープを飲んで、整える。」これは単なる食事ではなく、自分を大切にするひとつの習慣。
まとめ:この夏、韓国の知恵を食卓に
伏日は「自分の体をいたわる日」。ボーンブロスで作る簡単参鶏湯は、忙しい現代人にもぴったりの一杯です。
今年の夏は、うなぎだけじゃない。韓国の食文化に触れながら、体と心を整えるスープを取り入れてみませんか?

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